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通じ合う気持ち
「俺は恋愛対象として聖輝が好きだよ。聖輝は?」
恋愛対象。
僕もちゃんと蒼大に気持ちを伝えないとダメだから・・・・・。
「僕も蒼大が好き。」
これ以上何も言えなかった。
口にしてしまって心臓の鼓動が早くなり蒼大に心音が聞こえてしまうんじゃないかというくらいドキドキしていた。
「本当に?」
「うん・・・好き蒼大。」
「夢じゃないよな?スゲェ〜嬉しいんだけどマジで?聖輝顔見せてよ。」
顔は真っ赤だと分かるし泣き顔だから本当に蒼大に見られたくないけど・・・・・。
蒼大は僕の頬を手で包み込むと上を向かせた。
「聖輝・・・・・顔に血がついてる。怪我、顔にもしたのか?」
「ちが・・・違うくて、涙拭いてたら・・・・・。ううん。」
柔らかな蒼大の唇が僕の唇に押し当てられている。
キス・・・・・好きな人とのキス。
以前は蒼大の強引なキスで僕はまだ蒼大を好きだと気づいていなかった時。
今しているキスは気持ちが通じ合ったキス。
なんだか恥ずかしいよ。
前とは違うのは凄く嫌じゃなくてずっとこうして蒼大と触れていたい気持ちが溢れだしてくる。
僕と蒼大は軽いキスを何度も何度もして時間が経つのを忘れるくらいお互いを求めた。
蒼大ずっと大好きだからね。
この先何が起きても僕は蒼大が大好きだよ。
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