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我が家へようこそ 3
僕は落ち着いてからどうして死のうとしたのか大地さんにゆっくりと話した。
大地さんは何も言わず静かに聞いてくれていた。
でも気持ち悪いよね。
男同士で付き合って、知らない男達に犯された僕なんて汚れてるよね。
「僕、やっぱり・・・・・お邪魔しました。ご親切にありがとうございました。」
立ち上がろうとした時に大地さんに腕を引っ張られて強く抱きしめられた。
「俺には男同士でとかよく分かんないけど人を好きになる気持ちは分かるからでも死んだら聖輝を好きな奴はもっと悲しむんじゃないか?それに聖輝が悪いんじゃないだろ?聖輝をそこまで追い込んだ奴らだよ。汚れてんのはそいつらの心だ。聖輝はまだ綺麗なままだ。」
「ぼ・・・く・・・・・・。」
僕は汚れて無いの?
あんな事されたけど大地さんは僕を綺麗だという。
「だから、生きろ。聖輝が死んだら家族も辛いだろう?俺にも美央にも家族は居ないんだ。施設で育ったし俺を小学校の時に引き取ってくれたご夫婦は昨年亡くなった。けど聖輝には家族いんだろ?」
「うん。」
「だったら、ちゃんと話して家に戻れよ。なんなら俺も付いていてやるからな聖輝。」
家族に本当の事を僕は言えるだろうか?
けど心配してるのは分かるよ。
「僕、電話します。そばにいてもらって良いですか?」
「いくらでも居てやる。今日は聖輝を預かるから途中で電話代わってくれるか?」
「はい。」
僕は震える手で携帯に電源を入れると物凄い着信とメールの通知が入ってきた。
こんなに心配させて僕は何をしていたんだ。
ごめんなさい。
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