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ケーキ店 2

「大地さん。悠真は僕に親切にしてくれてるよ。悠真が1番話しやすいんだ。」 「そっか、聖輝が楽しくしてるなら良かった。」 大地さんは笑顔で僕の肩を軽く叩いてくれた。 「あらっ、賑やかだと思ったら悠真君じゃない。いらっしゃい。」 「ご無沙汰しています。て、赤ちゃん産まれたんですか?女の子ですよね?」 大地さんは先生から女の子と聞かされていたから常連様には女の子だと言っていた。 今の大地さんの顔が僕には見れない。 大地さんは女の子が欲しかったみたいなんだ。 「それが隠してたらしくて産まれたら男の子だったんだよ。」 「大地さん。凄くガッカリした顔してたから私なんか大輝に申し訳なくてね。」 美央さんは店内に出て悠真に大輝を見せながら言った。 「うわぁ〜。小さくて可愛いですね。だいき君ですか?」 「おう。俺の大地の大と聖輝の輝くから取って美央が名付けたんだよ。」 「大地さん。女の子の名前しか考えてなかったでしょう?」 大地さんは、頭を掻きながら笑って誤魔化そうとしていた。 「聖輝って・・・。ごめん俺そろそろ帰らないとケーキまだかって言われちゃいます。」 僕? なんとなく言いたい事がわかる気がした。 何故、大輝の名前に僕の漢字を使ったのか気になるんだと思う考え過ぎかもしれないけど・・・。 「そうだな、あまり遅いと危ないからな。気を付けて帰ろよ悠真。」 「またね。悠真君。」 「はい。」 僕は悠真にケーキを渡すために店内へ出た。 「ありがとうな、聖輝。また明日な。」 「うん。また明日ね。」 僕は悠真に笑ってケーキを手渡すと少しだけ照れくさそうにケーキを受け取り帰って行った。 悠真が常連様だったなんてビックリしたよ。 けど、少しだけ悠真と話す事ができた。

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