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修学旅行前夜
悠真のお陰で少しだけど仲良く話せる男子生徒が出来て修学旅行もその4人が同じ班になった。
「明日から4泊5日で修学旅行だな。聖輝のご両親からお小遣い預かってるからな。」
大地さんは茶色い封筒に両親から預かったお金を手渡してくれた。
中を見ると3万も入っていてビックリした。
「僕には多すぎるよ大地さん。」
「ご両親に何か買って家から送れば良いだろ?」
「あっ、そうですね。そうします。」
「早目に寝るんだぞ!後、悠真に面倒見てもらえよ。」
大地さんがなんか僕の事を凄く心配してるんだけど僕はそんなにか弱く見えてるのかな?
「あなた、聖輝君なら大丈夫よ。ねぇ、聖輝君。」
美央さんが少し笑って僕に言った。
「まぁ、僕も少しはクラスの何人かと話も出来るまでになったんで大丈夫です。それに小さな子供じゃ無いので何かあったらちゃんと対応はできますよ。」
「そっか、聖輝も大人になったな。なんか寂しくなるよ。」
僕の肩を掴み涙ぐむ大地さん。
お酒飲んで無いよね?
「もぉ、貴方が1番心配だわ。聖輝君が外泊するから寂しいのよね。」
「美央、何言ってるんだ。俺はただ心配なだけだ。」
なんだか嬉しい。
見ず知らずの僕を助けてくれて家族同様に暖かく迎えてくれた。
そして僕の心配をしてくれる。
大地さんと美央さんに出会えて僕は幸せです。
ありがとうございます。
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