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修学旅行 2日目 4
「圭だったか?聖輝に悪いと思うならもう会わないでやって欲しい。」
「えっ?」
「聖輝が今までどんな気持ちで過ごしてきて勇気出して圭君と話をした。これ以上は聖輝が傷付くだけだ。」
悠真・・・・・。
「でも・・・蒼大が・・・・・・聖輝を心配してて・・・・どうしても蒼大に会わせたいんだ。」
蒼大に会って話したいでも・・・・・・。
「圭ごめん。僕は蒼大には会えないよ。会う資格無いんだ。」
「蒼大はまだ聖輝を好きなんだ。ごめん蒼大は知ってるんだ俺が何をしたかをデータ回収する時に言い争ってるの聞かれて修も一緒にいたんだ。それでも蒼大は聖輝が好きなんだよ。」
蒼大に知られてしまった。
どうしよう・・・蒼大に・・・・・・・。
身体が震えて息がうまく吸えない。
「聖輝!息をゆっくりと吸ってそう今度はゆっくりと吐いてゆっくりと繰り返せ。大丈夫か?」
「うん。」
悠真のおかげで呼吸は落ち着いた。
「聖輝ごめん。」
圭は泣き出してしまい僕はどうしたらいいのか分からなかった。
泣きたいのは僕なのに涙が出ないや・・・。
「圭君のした事で聖輝がどんなに苦しんだか分かる?聖輝は死のうとしたんだ。だからやっと落ち着いたから聖輝には関わらないで欲しい。」
圭はまた目からポロポロと涙をこぼして泣き出した。
「聖輝、それ本当なのか?」
圭の後ろから修が驚いた顔をして立ってた。
「修・・・俺・・謝りたくて・・・・・。」
そう言って圭は修の胸に顔を埋めて泣いている。
そんな圭を修は優しく抱きしめた。
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