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修学旅行 2日目 Side蒼大 2

俺と潤と悠は庭みたいな感じの所で修と圭を待っていた。 「遅いよなぁ〜。」 柵にもたれかかって潤が修が来るかもしれない方を見ながら言った。 「ちょっと、俺見てくるから潤と悠は待ってて欲しい。入れ違いになったら電話してくれよ。」 俺は修と圭を探しに行くと2人に言った。 何故かこの時、探しに行かないとダメなんじゃないかと思ったのだ。 「分かった。」 潤が俺の肩を軽く叩いた。 理由は分からないと思うが潤は俺が圭を嫌っていると知っているのだ。 多分、悠にもバレてるよな? 俺は修が歩いて行った方へ向かったがどこにも居なくてトイレも覗いたが誰も居なかった。 どこに行ったんだ? まさか入れ違いになったか? ポケットから携帯を取り出すけど不在着信は無かった。 まさかとは思ったが圭の行動からしてバス停に行ったとか? 取り敢えず俺はバス停に向かうと2人の姿が見えてきた。 そしてバス停にはバスが停まっていて丁度扉が閉まった所みたいだった。 俺は2人に走り寄った。 「修、何してんだよ。」 「そ・・・蒼大。あの・・あのバスに・・・・。」 「あのバスに何?」 修が指差す方を見るとこっちを見ている聖輝の姿がそこにあった。 嘘・・だろ? バスが走り出して俺は追いかけないとと思い走ろうとしたらキツく修に腕を掴まれた。 「離せ!聖輝がまたいなくなるだろう!!!!!!!」 俺は叫んだ。 バスがドンドン小さくなり聖輝は俺の前からまた姿を消してしまうと思った。 俺はようやく修の手を離すと小さくなったバスを見つめて力なくその場に座り込んだ。 聖輝が・・・。 泣いていた。

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