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修学旅行 2日目 夜 3

消灯時間が来て皆んなが眠りにつく頃、僕はまだ眠れなくて目を閉じているだけだった。 治樹君と智哉君の寝息が聞こえてきて悠真も静かにしているが多分寝ているのだろう。 昼間の蒼大を思い出すと涙が出そうになり苦しくて胸がチクチクとしていた。 バサっ! 「ひぃっ!」 音の方を暗闇の中目を凝らして顔だけ向けて見ると治樹君のベッドの下に掛け布団が落ちていた。 ビックリして声出ちゃったけど誰も起きてなくて良かった変な声だったから恥ずかしい。 しばらくして眠くなりウトウトしていると隣の悠真が起き上がった気配がした。 「たくっ、風邪ひいてもしらねぇ〜からな。」 ベッドの下に落ちた掛け布団を拾い上げると治樹君に掛けていた。 優しいな、悠真。 悠真と治樹君はよく言い合いしてるけど仲良しだからすぐに仲直りするしお互いを信用してるのが分かる。 なかなかこっちには戻って来ない。 何してるんだろう悠真。 「いつもごめん。俺・・・・お前が好きだから優しくすると気持ち抑えれないんだ。治樹・・・好きだ。」 えっ? ゆ・・・悠真の好きな人は治樹君! 治樹君は女の子が好きだよね。 修学旅行前まで彼女居たけど別れてそれで・・・・・・えっと・・・・。 布団の中でグルグルと考えて悠真が言っていた両想いになりたいとか思い出していた。 「聞いてたか聖輝。俺は治樹が好きなんだ。だから聖輝を気持ち悪いとか思わないから安心して早く寝ろ。」 「悠真・・・。」 「2人の秘密だからな分かったか?」 悠真は僕の寝ている横にしゃがんでいて僕の頭をクシャクシャとした。

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