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修学旅行 3日目 Side悠真 1
「悪い。ちょっと治樹と話してくるから昨日話してた土産屋に先に行っといてくんないか?」
「うん。智哉君と行ってるから治樹君をちゃんと連れてきてよ悠真。」
「悪いな。じゃあ、後でな智哉と聖輝。」
いつもは治樹、あんなにワガママとか言わないのに修学旅行に来てから様子がおかしい。
俺は治樹に追いつくように走って追いかけた。
居た!
俺は治樹の腕を掴むと歩くのを止めようと引っ張った。
「治樹!何してんだよ。勝手に・・・・て・・・泣いてるのか?」
引っ張って俺の方を向かせると治樹が泣いていた。
「見んなよ。」
「何があったんだよ。こっちに来い。」
人通りが多いから俺は治樹を引っ張り人通りが少ない横道の狭い路地に入った。
建物と建物の間だから人がすれ違うのには少しだけ狭い感じがする。
ココなら人が来ないだろうと治樹を連れて入ったけど近すぎて泣いている治樹を目の前に俺の感情を抑えれるか不安だった。
治樹は壁にもたれて下を向いたまま何も言わない。
「何があったか説明してくれよ。皆んなが心配してるから治樹。」
「心配しなくていい。」
治樹は小さい声で呟いた。
「どうしてだよ。友達なら心配するだろ?治樹は俺の幼馴染で親友なんだ。心配しないわけ無いだろ?」
今までに見せた事のない治樹の態度。
「悠真には聖輝がいるだろ?」
「聖輝?友達だからな。」
どうして聖輝が出てくるか俺には分からなかった。
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