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修学旅行 3日目 2
僕と智哉君は待ち合わせしている土産屋で家族に渡すお土産を選んでいた。
昨日も少しだけ買ったんだけどね。
「聖輝、これ大輝ちゃんにどうだ?」
「うん。可愛いね。」
小熊のキャラクターが描かれていたミニタオル。
まだ小さな大輝には使えないけど保育園とか行きだしたら使えるかな?
「僕はこれにするよ。大輝が分かるようになる頃に使ってもらいたい。」
「うん。良いね。」
2人であれも良いねとか言いながら見て回っていた。
そして僕は少しだけドキドキとしていた。
もしかしたらまた昨日みたいに蒼大とかに会ってしまうんじゃないかとか色々と考えてしまう。
似たようなブレザーの制服を見ると心臓が止まりそうなくらいギュッとなった。
暫くして悠真と治樹君が僕らと合流した。
「ごめんな。智哉と聖輝君。」
「大丈夫だから気にする事ないよ。それよりお土産見たら次の神社に行こうよ。」
「そうだ。治樹が気にすると雨が降りそうだから止めろよな。」
申し訳なさそうに頭を下げる治樹君の隣で優しく笑っている悠真の姿がそこにあった。
その日は悠真は治樹君の隣にいて2人仲良く並んで歩いている。
「なんか2人の言い合い聞けないから寂しい気もするけど仲良さそうな2人見てるのも良いな。」
「そうだね。」
僕は智哉君と2人で悠真達の少し後ろを歩いている。
2人の間に何があったから分からない。
でもいつもと違う暖かい感じが悠真の態度から見られる。
まるで蒼大を思い出してしまう。
もう蒼大に会う事なんてないんだ。
昨日の蒼大の泣き顔を思い出して胸が痛む。
ごめんなさい。
蒼大、どうか僕の事を忘れて他の誰かと幸せになって下さい。
蒼大がずっと幸せであります様に僕は願っています。
蒼大大好きだよ。
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