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修学旅行 3日目 パジャマパーティー? 2
「あの・・・・・好きな人は居るんだ。」
少しだけ勇気を出して言ってみる。
「マジで!同じクラスの子?」
「えっと・・・・・・。」
治樹君の顔がグッと近づいてくる。
「治樹!」
「へっ?」
悠真が治樹君の腕を掴むと無理やり立たせた。
「何すんだよ。」
「無理やり聞きだすんじゃない。」
悠真には僕の事を話してるから心配してくれてるんだよね。
「悠真、僕は大丈夫だから治樹君の腕離してあげてよ。智哉君と治樹君にも知ってもらいたい。」
「でも、本当に良いのかよ。」
「うん。」
悠真は治樹君の腕を離すと僕と治樹君の間に座った。
きっとまた治樹君が身を乗り出すのを防ごうとしてくれているんだと思う。
ありがとう悠真。
それから僕は全てを話した。
治樹君は何故か号泣し出してしまい悠真が肩を抱いて慰めている。
「圭ってヤツは許せないな。聖輝君の事を好きな奴らとかにケシかけたりしたらどんな事になるかくらい分かるはずだろ?」
「確かに俺も思ったんだ。昨日殴ってやればよかった。」
本気で僕を心配してくれる人が居るだけで僕のされた事が少しだけ綺麗になった気がしたんだ。
「い・・・いぶ・・・グスッ・・・・・。」
「治樹は泣き止んでから話せ。ほら目が腫れるぞ。」
治樹君が目を擦りかけた腕を掴み代わりにティッシュで優しく涙を拭いている。
「ありがとう。僕は平気だよ。」
「平気じゃないから泣いてたんだよね昨日。聖輝君は汚れてないし蒼大君もきっと俺達と同じ様に思ってるよ。」
智哉君が言う通りだ。
僕は蒼大の事に関しては平気じゃなかった。
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