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修学旅行 3日目 パジャマパーティー? 3
「まだ凄く蒼大が好きで・・・何も言わずに目の前から姿を消した。きっとたくさん傷つけたから蒼大の側にいる資格なんて僕には無いよ。」
傷つけたのに平気な顔をして蒼大の側になんて行けない。
「資格とかそんなの聖輝が決める事じゃ無いだろ?逆の立場だったら?聖輝は蒼大君にそう言われたら?知らない所で命を絶とうとしていたなんて知ったら?」
「それは・・・。」
もし蒼大が僕と同じような目に遭っても僕は側にいたいと思う。
「ちょっと待って、悠真がさ今言った命を絶とうとしたって何?」
僕は灯台を見に来ていて大地さんと知り合ったと話しただけだから智哉君は驚き、治樹君は泣き止んだ。
「すまん聖輝。」
悠真は申し訳なさそうに頭を下げた。
僕は大地さんとの出会いを詳しく話した。
「悠真、気にしないで僕が話せなかったから話せて良かったんだ。ありがとう。」
「聖輝君。俺もきっと同じ事したかもしれない。やっぱり好きじゃ無い奴らに触れられるなんて嫌だもん。」
泣き止んだ治樹君が悠真の横から顔を覗かせて言ってくれた。
治樹君の目も鼻も真っ赤になっていて本気で僕の為に泣いてくれていたんだと分かる。
「治樹。それは俺が許すわけ無いしそんな目に遭わせるわけないだろ?」
「例えばの話だよ。蒼大君も傷ついたかもだけど聖輝君は・・・ううっ・・・グスッ・・・・・・。」
また悠真の言った事で泣き出してしまった。
僕の話で楽しい修学旅行の最後の夜が重たい空気になるなんてどうしたらいいの?
「でもさ、それがなかったら俺達と出会えなかった訳だしさ悪い事だけじゃ無いかもね。」
そう言って笑ってくれた智哉君。
あの事は悪夢だけれど今この時はみんなと過ごせる楽しい時間。
「僕ね。皆んなと出会えて良かったと思うんだ。だからねこれからも仲良くしてください。」
「当たり前だ。俺は大地さんからも聖輝の事を頼まれてるしな。」
「こちらこそ、聖輝君。改めて仲良く宜しくね。後、僕の彼氏にも紹介するからね。」
「いぶ・・グスッ・・・ううっ。」
「治樹は泣き止め。多分聖輝には伝わってるから喋らなくてもいいと思うぞ。」
治樹君の顔は涙と鼻水でグチャグチャになってるよ。
「治樹君も宜しくね。」
本当に皆んなと出会えて今の僕は幸せだよ。
蒼大にも幸せになって欲しい。
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