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修学旅行 最終日 1

消灯時間の点呼とか見回りの先生の目を盗んで日付が変わるまで皆んなで話し込んでだ。 その結果皆んなが寝不足で泣き続けていた治樹君は瞼が腫れてしまっていた。 「治樹君、大丈夫?腫れちゃったね。」 「俺、かっこワリィ〜。」 帰りのバスは僕が智哉君の隣で治樹君と悠真が隣の席。 後ろを振り返り治樹君と話をしていた。 「大丈夫だ。俺は可愛いと思う。」 「出た。悠真のノロケ。」 「いいだろ?我慢してた分だけ正直に生きるんだよ。」 我慢・・・正直に生きる。 僕もいつか正直に生きることが出来るんだろうか? 「次、滝見たら昼ご飯で最後の土産屋によるんだってよ。」 治樹君が栞を見ながら教えてくれる。 「なんだか土産屋ばっかりよってるね。」 「そうだな、4人でなんか揃いの物買わないか?」 治樹君がニカッと笑って言ってきた。 「治樹は悠真と揃いのが恥ずかしいから言ってるんだろ?」 「ばっ・・・違うだろ。4人での思い出に欲しいんだよ。」 「治樹とはもう買ったから智哉。」 「そうなんだ。これは失礼しやした。」 治樹君は口をパクパクして悠真の腕を引っ張っていた。 「チョコ食べたいのか?」 そう言って悠真は治樹君の口の中にチョコを掘り込んだ。 すると見る見る顔が真っ赤になり治樹君は大人しなってしまった。 「着くまで寝ようぜ聖輝君。あいつら2人には付き合ってらん無い。」 「あっ、うん。そうだね。眠くなちゃったから寝るね。おやすみ。」 僕はそのまま前を向いて目を閉じた。

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