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修学旅行 最終日 6
男子生徒は事が終わると制服の乱れを整え始めた。
僕は地面にうつ伏せの状態で動く気力もなくて中に出された白濁した欲が垂れ流れてくるのだけがハッキリと理解できた。
「イブちゃん。楽しかったよ。中の掻き出さないとお腹壊しちゃうからね。ちゃんと掻き出しなよ。」
「聖輝ちゃん。誰にも言うなよ。 」
この人達は何を言ってるんだろう?
僕は思考回路は停止状態だった。
意識朦朧と男子生徒達の言っている事を理解しようと頑張ってみるけれど全く何も考えれない。
「聖輝!!!」
誰が僕の名前を呼んでる。
誰?
周りが騒がしくなったと思っているとさっきの男子生徒達が僕の目の前に倒れてくる。
この人達はどうしちゃったの?
「聖輝・・・。」
「ゆ・・・悠真?」
この声は悠真。
僕の足元から聞こえてくる。
じゃあ、目の前で倒れている人達の側にある足は誰の?
こっちにゆっくりと近づいて来て僕の側で止まるとしゃがみ込み優しく頭を撫でてくれた。
優しく僕に触れてくれるその手を僕は知っているよ。
ずっと僕が欲しいと願っていたこの手。
願っていても叶わないと思っていた。
僕は夢を見てるんだろうか?
きっと僕に都合がいい夢を見てるんだ。
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