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修学旅行 最終日 Side蒼大 1
つい何日か前に聖輝を見かけた。
泣いている聖輝。
修と圭から聖輝を見かけた後に話を聞いた。
聖輝が死を選んでいたことも聞かされて俺は聖輝を守ってやれなかった事を悔やんだ。
どれだけ傷ついて泣いてそれでも生きていてくれた。
聖輝。
守ってやれなかった俺に聖輝を好きでいる資格はあるんだろうか?
「蒼大、聞いてる?あの制服の生徒さ聖輝が着ていた制服に似てるんだよ。」
修が指差す方を見ると学ランを着た生徒が数人歩いていた。
「俺は聖輝の制服姿を見てないから・・・。」
聖輝の泣き顔が目に焼き付いている。
修は聖輝に会った日から俺に対して前よりも気を使う様になっていた。
グループ行動しろよとかうるさく言っていたがそれを言わなくなっている。
「藍田と岸はどこ行った?」
藍田と岸。
聖輝を襲った連中の中に居た奴らだ。
名前を聞いたりするだけでボコボコにしてやりたくなる。
「なんかさ、可愛い子に再会出来るから先行ってろって言われた。」
可愛い子に再会?
聖輝が着ていた制服に似ている生徒。
まさか、そんなはず無いよな?
藍田と岸と同じグループの奴らに2人と別れた場所を聞き出した。
「修、聖輝かも知れないから見に行ってくる。」
「なら俺も行くから蒼大。」
修にガッツリと腕を握られた。
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