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修学旅行 最終日 Side蒼大 2
俺と修は急いで滝の方に向かっていた。
すれ違う学生は同じ学校の生徒か学ランを着ている生徒。
確かこの先に枝分かれした道の合流地点だったよな?
合流地点の近くに来ると修が誰かに気がついた様子だった。
「蒼大、聖輝と一緒にいたクラスメートだよ。」
走るスピードを上げて俺と修はそいつの前に立った。
周りを見渡すけれどそいつを入れて3人がそこに居るだけだった。
聖輝が居ない。
「すまない。聖輝は?」
「聖輝君は、まだ滝からココに来てないよ。」
「お前らどっちから来た?」
「脇道じゃなくてこっちからだよ。」
脇道は細くて人通りが無いからもしかしたら聖輝が奴らに連れ込まれたかもしれない。
迷わずに俺は脇道に入りまた走り出した。
聖輝、無事でいてくれ・・・・・。
暫く走ってると後ろから聞き覚えが無い声が俺の名前を呼んだ。
振り帰ると俺の後を追って聖輝のクラスメートが走ってきていた。
「あれ、修は?」
てっきり修も付いてきていると思っていた。
「俺の友達と連絡を待ってもらうことにした。俺は山野悠真。悠真でいいよ。」
「悠真、俺は宮垣蒼大。蒼大でいい。」
悠真と名乗った彼は見るからに優しそうな感じでかなりのイケメンだった。
聖輝の友達?
付き合ってるとかじゃ無いよな?
悪い考えは止めだ。
それよりも聖輝が無事かを確認する方が先だ。
「とにかく聖輝を探し出そう蒼大。」
「うん。」
2人で暫く走ると人影が見えてきた。
俺はそいつらに見覚えがある。
そして、地面にはうつ伏せに倒れている人の姿が段々と見えてきた。
うつ伏せに倒れているのは聖輝なのか?
「あれ・・・・蒼大。聖輝じゃないか?」
悠真の言葉に一瞬だけ頭が真っ白になり気がつくと俺は藍田と岸を殴り倒していた。
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