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修学旅行 最終日 Side蒼大 3
俺はうつ伏せに倒れている聖輝を腕の中に抱き寄せると強く抱きしめた。
どうしていつも聖輝を守ってやれないんだ。
聖輝がこんなに酷い目に遭ってるのに俺は聖輝に何もしてやれない。
辛い思いをしている聖輝に何もしてやれなかったんだ。
目に涙が溜まりポタポタと聖輝の頬に落ちている。
聖輝は意識がハッキリして来たのか俺に汚れているから見ないでと言うと俺の腕の中から逃げようとする聖輝を強く抱きしめた。
聖輝は自分が汚いから俺が触れたら俺も汚れてしまうと言ってくる。
俺は汚れたりしないし聖輝も汚れていないんだ。
真っ直ぐで優しい聖輝。
お前はあの頃と何1つ変わっていないんだ。
俺にとって聖輝は今も過去も全てが愛おしく思える人なんだ。
俺は聖輝に噛み付くようなキスをした。
聖輝は抵抗しようと身体に力を入れたのが分かったが俺は強引に聖輝の唇に触れていた。
触れた唇からは聖輝の温もりが伝わってくる
ずっと求めていた聖輝の温もりを今感じることが出来る。
夢なら覚めないで欲しいと切に願い。
温もりは夢ではないと思えた。
聖輝、俺から逃げても何度でも聖輝を探し出して触れてやる。
その温もりがある限り俺は聖輝の物だから・・・。
愛している聖輝。
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