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帰宅

ケーキ店の2階の自宅に帰るなり大地さんが迎えてくれたが凄い顔をした。 「聖輝、その格好はどうしたんだ。」 ですよね。 制服で帰らずにジャージ姿で帰宅して目を赤くしていたらビックリするよね。 「とにかく、風呂に入れ聖輝。話はそれからだ。」 「すみません。大地さん。」 「あら、謝らなくて良いのよ。早くサッパリしていらっしゃい。」 大地さんの隣にいた美央さんが優しく微笑んでくれた。 僕は荷物を部屋に置くと着替えを用意してお風呂場に行った。 ある程度は拭き取って貰っていたがシャワーを浴びて居ると嫌な感触が肌に残っていた。 僕の中にあった欲は出せるだけトイレで出したけどまだ残っている気がして少しお腹が痛いように思った。 精神的な事かもしれない。 でもあの時、蒼大に出逢わないでいたらきっと僕はもっと傷つき冷静ではいれなかったに違いない。 「イテッ・・・・うわぁ〜。青あざだらけだし擦り傷とか凄くある。」 よく見ると至る所に青あざや擦り傷とかがあってシャワーのお湯が傷口にしみていた。 背中もかなり痛いから・・・。 大地さんに後で説明して背中を見てもらうしかないよね。 大地さんに蒼大の事を話したらどう思うかな? 一緒に喜んでくれるかな? 蒼大と会ってもらう話もしないとだよね。 なんかいろんな事が起こりすぎて頭の中がグルグルして来た。 やっぱり蒼大との事は僕の良いように妄想しちゃったとかじゃないよね。 お風呂から上がったらもう一度だけメールを確認しよう。 そして妄想じゃないと思えたら大地さんに話をするんだ。 きっと蒼大が勇気をくれる。 蒼大が居るから僕は強くなれる。

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