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見られちゃった

「聖輝、テーブル拭いてくれるか?うわっ、ご・・・ごめん!!!!!!!」 慌てて大地さんは部屋から出て行ってしまった。 「見られちゃったね。蒼大。」 「うん、見られたな。聖輝と付き合ってるの理解してもらえてるとは思うけど嫌だったかな?」 「でも蒼大ハグだけだよ。男同士でもするから大丈夫だと思うけど・・・・・・目の当たりにしたらいい気はしないかな?」 「聖輝、取り敢えず普通にして座ってようか?」 大地さんはビックリしただけだよね。 僕たちの事を気持ち悪いとか思わないかな? 「お待たせお2人共。さっきは大地さんがごめんなさいね。」 トレーにパスタを並べて運んできたのは美央さんだった。 やっぱり大地さんは僕達の事を気持ち悪いとか思ったんだよね。 「俺達も悪いのですみません。嫌な思いされましたよね。」 蒼大も大地さんの事を気にしてるんだ。 少しだけ蒼大の顔が曇ってしまった。 「フフッ・・・・違うのよ。顔を真っ赤にしてキッチンに戻ってきたのよ大地さん。そしたらね、2人の邪魔しちゃったって反省してるのよ。」 邪魔? 「いえ、俺は邪魔だなんて思わなくて気分を害されたかと思ってました。」 「大丈夫よ。聖輝君と蒼大君の事はちゃんと理解しているつもりなのよ。」 「ありがとうございます。美央さん。」 蒼大は美央さんに頭を下げたから僕も一緒に頭を下げた。 「大地さんを呼んでくるわね。フォークを頼んでるのよ。大地さんが来ないと食べれないものね。」 美央さんはパスタをテーブルに並べ終わると大地さんを呼びにキッチンに戻って行った。 「蒼大、大丈夫かな?」 「うん。美央さんの様子からして大丈夫だと思うよ。」 「そうだよね。大地さんは僕達を気持ち悪いとか思わないよね。」 僕は蒼大の手をギュッと握りしめた。 そんな僕を見て蒼大は優しく微笑んで頭をポンポンとしてくれた。 蒼大にポンポンてされるの大好き。 大丈夫だよ聖輝って言われてるみたいで安心できる。 「すまなかった聖輝。」 大地さんが美央さんに背中を押されながら居間に入ってきた。 「えっと・・・大地さん。ビックリさせちゃって僕達もごめんなさい。」 「うん。ちょっとビックリした。でも気分を悪くしたとかないからな聖輝。誰かのそう言う場面を見るとだな恥ずかしいと言うか・・・・・なんというか・・・・でもこれだけは言える。2人が幸せなんだと思えたんだ。」 「うん、蒼大と一緒に居れて幸せです。」 「俺もだ。聖輝が傍に居たら凄く幸せです。」 嬉しくて泣きそうになる。 本当にこんな日が来るなんて思ってもいなかったからだ。 暗闇に投げ込まれたみたいな日々を過ごしてきた。 大地さん、美央さん、大輝。 学校の友達に出会えて僕は少しずつ光の下に来れたんだ。 今は蒼大と一緒に光の下に立っていられる。 本当に僕は幸せです。 ありがとう。

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