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僕の部屋
夕食とお風呂の時間以外はずっと大輝に蒼大を取られていました。
蒼大がトイレに行こうと大輝を僕の方へ連れてくると火が付いたように泣きじゃくる始末。
大地さんでも美央さんでも泣き止まなくなって困り果ててしまった。
今迄にこんな事はなかったんだよね。
かなり蒼大を気に入ってしまったみたい。
「蒼大疲れた?ごめんね。大輝の相手するの大変だったでしょう?」
「大丈夫だよ。可愛かったから気にならなかった。でも流石に離れようとしたら泣くからどうしたらいいか分からなくなったけどな。」
「こんな事は初めてなんだ。僕もビックリしたよ。」
ようやく大輝が疲れて寝てくれたから僕達もお風呂に入り僕の部屋でゆっくりとしていた。
六畳の部屋に布団が2つ並べてひいてある。
部屋に入った時はドキドキしていたけど2人で布団の中に潜り込んで話をしていたら少し落ち着いてきた。
「蒼大、朝早かったんだよね。眠くない?」
「それが・・・身体は眠いのかポカポカしてるんだけど目が冴えてしまって寝れないような感じなんだ。」
「大地さんと美央さんに会った事も関係あるのかな?緊張してたよね。蒼大。」
「かもしれない。凄く凄く緊張したよ。お2人が優しいから俺は安心したよ聖輝。」
そう言って蒼大は僕の頬に手を当てた。
ドキッ!
さっき迄、治っていたドキドキが再発しました。
蒼大に触れられた頬から熱をもち身体全体にその熱が伝わっていくのが分かる。
僕の心臓。
静かにしてよ!!!!!
静かにしてくれないと蒼大にドキドキしてるのがバレちゃうよ。
本当にお願いだから静かにして下さい僕の心臓。
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