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幸せの涙
蒼大に触れられて僕の中は熱くて痛みがあるけど和らぐまで動かさないで待っていてくれた。
ジワジワと僕の中は蒼大の指に慣れてきている。
初めてするわけではないけれどいつもは無理やり入れられていた。
優しくなんてされた記憶がない。
泣いても叫んでも誰も助けてくれなくて僕はその行為が欲の吐け口だと思い込んでいる。
けれど蒼大とするのは違う。
僕に触れる時は躊躇いながら僕が怖がらないように痛がらないように触れてくれている。
蒼大からは優しさが伝わってくる。
僕を大切に壊れ物に触れるように扱ってくれている。
蒼大となら僕は怖くないよ。
だから蒼大自身を僕の中に欲しいんだ。
「そ・・・蒼・・・蒼大。挿れて・・・・・ふうっ・・・ううん。」
さっきから蒼大の指は僕の感じる場所を見つけて触ってくれている。
だから指だけじゃ足りなくて僕から蒼大に挿れて欲しいとお願いをしてしまった。
変に思わないかな?
蒼大が挿れたいと言うのを待っていた方が良かったかな?
でも僕がお願いしないと蒼大は挿れてくれないかもしれないよね。
グルグルと考えていると蒼大が僕の蕾に硬くなった蒼大自身を押し当てていた。
「聖輝・・・挿れるよ。」
「うん。」
ゆっくりと蕾を押し広げながら僕の中に蒼大自身が入ってくる。
蒼大が嫌な記憶を幸せな記憶に変えてくれるんだと思うと目に涙が溜まりだしてきた。
嬉しくて幸せで涙が僕の頬を伝い零れ落ちていった。
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