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大地さん?大丈夫なの?
トントン。
僕の部屋のドアをノックする音が聞こえて来て慌てて蒼大から離れると起き上がりドアを開けた。
「おっ・・・おはよう。寝てたか?朝ご飯出来たから着替えたら居間に来いよ。」
「おはようございます。分かりました大地さん。」
僕は笑顔で応えると大地さんも笑い返してくれたけどいつもと様子が違う気がする。
「大地さん?何かありましたか?」
「えっ?いや何もない。今日は悠真と治樹に会うんだろ?」
「うん。お昼過ぎには来るって言ってたよ。」
「そっか、何か作って持っていくか?」
「でもお店の邪魔にならないですか?」
昨日はお休みにしていたけど今日はお店は通常通りの営業をする。
それなのに僕が厨房に入ったら邪魔になりそうだよね。
「気にする事ないぞ2人で彼奴らに何か作ってやれよ。喜ぶんじゃないか?」
「本当に良いの?大地さん。」
「良いから、早く着替えて朝ご飯食べたら教えてやるからな聖輝。」
「ありがとう。大地さん。」
大地さんは僕の頭をクシャクシャとして早く来いよと行って居間に向かって歩いて行った。
僕はドアを閉めて部屋の中に戻ると蒼大は着替えを済ませて布団も押入れにしまってくれていた。
「蒼大ありがとう。」
「うん。大地さんとの会話聞こえてたよ。本当に良い人だな大地さん。」
「そうなんだよ。すごく良い人だよ。それと悠真や治樹君は小さい時から知り合いだからね。弟みたいに思ってるって前に言ってたよ。大地さんが作る方が喜ぶんだけどね。」
「俺達が作ったの喜んでくれるかな?」
「悠真や治樹君も良い奴だから大丈夫だと思う。僕は着替えちゃうね。」
僕は蒼大に背をむけると急いで服に着替えた。
男同士で昨日は全部見られちゃってるんだけどやっぱり服を脱ぐ行為は恥ずかしくなる。
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