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カフェ

僕と蒼大はカフェの中に入り悠真達を探した。 奥の4人掛けの席に座り大輝は大人しくジュースを飲んでいる。 「遅くなってごめん。悠真。」 「ああっ・・・。」 きっと僕と蒼大が泣いていたのなんて悠真達にバレてるよね。 治樹君が今にも泣き出しそうな顔をしている。 「あの、大輝を夜間診察で診てもらいたいんだ。僕と大輝で行ってくるから蒼大に詳しい事を聞いて欲しい。」 「大ちゃんと2人で大丈夫?」 「うん。」 「話が終わったら俺達も行くよ。」 悠真は治樹君が泣かない様に手をしっかりと握りしめていた。 「いぶちゃん。どこいくの?」 「お胸痛いでしょう?先生に診てもらおうね。」 「わかった。」 大輝は椅子から立ち上がると僕の手を握る。 蒼大は大輝の側にしゃがみ込むと頭をクシャクシャと撫でて笑った。 「そうちゃん。おめめがうさぎさん。」 「そうだな、うさぎさんだ。」 蒼大は、そう言うと大輝を抱きしめた。 「そうちゃん。ぎゅっだ。だいすきそうちゃん。」 大輝は無邪気に笑って蒼大の頬にチュッと唇を当てると嬉しそうにしている。 「俺も大輝が好きだよ。」 嬉しそうに笑う大輝を見ていると胸が押し潰されそうになる。 パパとママの話をしたら大輝から笑顔を奪ってしまいそうで怖い。 大輝にはずっと笑っていて欲しい。 僕は大輝の笑顔を守りたい。 大地さんと美央さんの代わりには、なれないけれど守る事は僕にでも出来るかもしれない。

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