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カフェ

従業員が出入りする裏口から入りロッカールームのドアの前に立った時に背後から挨拶をされた。 「おはよう。聖輝。」 「あっ、おはよう。圭。」 少しお互いまだ自然に話す事は出来なかった。 こっちに戻ってきてアルバイト先を探している時に蒼大へ修から連絡が入った。 僕を見かけたとね。 事情を蒼大が話すと修は自分が経営しているカフェで働かないかと言ってくれた。 圭が居るのも話してくれて、蒼大は反対していたけれどいつ迄も過去を引きずって生きていくのは嫌だった。 もう僕は圭を恨んでいないし以前みたいには仲良くなれなくても他の皆んなに会いたい気持ちもある。 圭だけ呼ばないとかは出来ないからやはり避けられないなら向き合うしかないんだ。 僕はそれだけの勇気を大地さん達に貰っている。 「遅刻しかけちゃった。圭も今日は遅いね。」 「うん。修がなかなか起きてくれなくてさ朝が大変だよ。」 「圭のが寝坊とかしそうなのに意外だよね。」 「よく言われてるよ。」 なるべく自然に話すを心掛けている。 初めてカフェに来た時は、何もしてないのによく圭が謝ってきていた。 圭は自分がした事を凄く後悔しているんだと分かった。 だから、気を使わせない様に僕も自然に話し掛けようと努力している。 「お2人さん。お喋りしてないで早く制服に着替えてくれないかな?新人さんが来るんだよね。」 腕を組んで怖い顔をして修が僕達を見ていた。 「ごめん。すぐに着替えるよ。」 「修が寝坊するから悪いんだろ?」 圭は捨て台詞をしてロッカールームの中に入って行った。 修って、あんなに怖い感じだったかな? オーナーという立場だからかも知れないが以前にも増してクールでイケメンになっていた。 蒼大には負けるけどね。

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