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お墓参り

大輝の熱も上がったり下がったりを繰り返してしまって悠真と治樹くんに説得されて僕はホテルと帰りの新幹線とかを全てキャンセルした。 キャンセル代とか発生したが大輝の事を考えると悠真と治樹くんに甘える方が良いと判断した。 謝ると怒られ代わりに2人の好きなスイーツを作る事で許して貰った。 「いぶちゃん。お墓で寝てるパパとママに会いに行くの?」 「大輝も行きたいと思うけどお熱が下がらないからね。良い子にして待っててくれる?」 「僕も行きたい。だから僕がお熱下がったら一緒に行こうよいぶちゃん。今日は僕と一緒にいてよ。」 あまりワガママを言わない大輝が僕の腕を掴んで離そうとしない。 明日は元気になるかも知れないし大輝と一緒にお墓参りをしたい。 「うん。今日は僕は大輝と一緒にいるよ。悠真も治樹も一緒だ。」 「わぁ〜い。みんな一緒。」 大輝は掴んでいた腕を離すとコロンと横になり嬉しそうに笑っている。 僕は大輝の頭を撫でながら微笑んだ。 蒼大からさっき連絡が入って、心配だけど仕事が抜け出せないからと謝ってきた。 お盆休みも無いの? 蒼大を攻めたいけれど疲れた声で電話をして来たからそれ以上何も言えなくなり僕は無理しないようにと言って電話を切った。 蒼大と僕はこのまま一緒に居ても良いのかとフッと思った。 その思いは少しずつ僕の心の中でジワジワと広がっていく感覚に襲われて怖くなり考えないようにしようと思った。

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