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知らせ Side 悠真

蒼大の姿を見て声を掛けようか悩んでいると俺の横を大ちゃんが走って通り過ぎて蒼大に抱き付いて喜んでいる。 その光景を見て俺は胸が締め付けられる思いだった。 そして治樹も同じみたいで治樹の泣いている声が聞こえて来る。 「そうちゃん!いぶちゃんとお話しできなかったの悲しい?いぶちゃんね。あの時分からなくてそのまま寝ちゃったんだ。でももうすぐ起きるから大丈夫だよ。」 「大輝・・・。」 「泣いたらダメ!いぶちゃんが心配しちゃうから起きなくなっちゃうよ。」 「うん・・・分かった。」 蒼大は大ちゃんを抱き締めて頷いた。 聖輝の容態も分からない状態だけど手術中って事は聖輝は頑張ってるて事だよな? だから泣くのは、まだおかしいよなそうだろ聖輝。 「治樹もまだ聖輝は頑張ってるんだ泣くな。」 「そうだな・・・・・・泣くのは・・・・・聖輝が起きてからにする。」 大ちゃんが言ったから治樹も起きてからとか言ってるんだろう。 「早く行って!起きなきゃだからね。」 突然、宙を見て叫び出す大ちゃん。 誰もいないのに・・・・・・? へっ? 手とか振って笑ってる。 熱が上がって幻覚とか見てるとか? 熱でうなされた事は俺あるけど幻覚とか見た記憶はないぞ? 隣で治樹も大ちゃんの行動をガン見している。 そして、俺の腕を引っ張り大丈夫かな大ちゃんと言いたそうな表情した。 「多分、大丈夫だと思う。」 「えっ?」 「治樹、今さ大丈夫かなとか思ったろ?」 治樹はコクコクと首を縦に振って目を見開いていた。 「超能力とかないから、治樹は顔に出すぎなんだよ。」 「ああっ・・・ビックリしたわ。」 蒼大が大ちゃんを抱き上げで俺達に近づいて来た。 大ちゃんは蒼大に会えたのが嬉しいのか首に抱き付いて甘えている。 聖輝と居る時には見せない大ちゃんの笑顔。 蒼大、こんな可愛い大ちゃんを放ったらかしにして何をしていたんだ? 聖輝だってずっと悩んでいたんだ。 それを聞くのは聖輝本人で俺達が何か言うのは間違っているのかな?

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