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いいわけ Said 蒼大
初盆は一緒に行くと約束したのに発注手配ミスで盆休み前に商品が予定数の4分の1入らないことが判明した。
女子社員の入力ミスで盆休み明けの日程にしてしまったからだ。
最終確認をしなかった俺のミスだと先輩が責任を感じているが女子社員に入力を頼んだのは俺だった。
先輩がどうにか発注先と話をつけて今日中に取りに来るなら残りの商品を納めることが出来ると返事を貰えた。
それが昼頃だった。
俺は聖輝に行けなくなったと電話で伝えた。
後から行くからと約束をして行けないと言えば聖輝のガッカリした声を聞く事になる。
あの時、遅れてでも行くからとハッキリと事情を説明して理解して貰っておけば良かったんだ。
聖輝なら言わなくても俺を理解してくれると自惚れていた。
今から急いでも発注先は県外で6時間はかかる。
こちらへ戻って来て残りの商品の準備作業をしても帰来ても新幹線の予約時間の午前9時には間に合わない。
とにかく俺と先輩は急いで商品を取りに行き途中休憩と仮眠を取りながら朝方4時に会社に戻り準備をして作業を終わらせたのが午前9時。
何気なく携帯を見ると充電がいつの間にか切れていて画面は真っ黒。
会社に置いてある予備の充電器に接続して画面が立ち上がると不在着信の留守電通知とメールの通知が大量に表示された。
商品を取りに行ってる途中は先輩の携帯でやり取りしていた。
いつ充電が無くなったのかさえ分からない。
留守電とメールから聖輝が悠真の家に行って大輝が熱を出している事を知った。
俺は最低だ。
後片付けも終わってるし戸締りして帰るだけだ。
先輩に戸締りをお願いして会社を後にし新幹線の予約を取るために窓口に向かうと午後3時頃の新幹線のチケットを運良く購入出来た。
一旦家に戻り準備をしたら間に合う。
その時の俺は聖輝に連絡を入れる事すらしなかった。
連絡をしておけば良かった。
何故俺は大輝の心配をしているのに連絡して容態を聞かなかったんだ。
本当に最低だな俺は・・・・・・・。
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