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いいわけ Side蒼大
悠真の家に俺は向かう。
大輝は大丈夫だろうか?
あれから聖輝からのメールも電話も無くて俺からは何故か掛け辛かった。
俺が会いに行ったら聖輝は喜んでくれるだろうか?
それとも何をしに来たかと冷たい仕打ちをされるだろうか?
メールも電話も最後の方は『連絡が欲しい』それだけの物になっていたからだ。
反対側で信号待ちをしている聖輝の姿が見えた。
聖輝も俺に気づいたのか笑っている。
俺は聖輝の笑顔を見て嬉しくなり笑いながら手を振ると嬉しそうにしているが何故か首をブンブンと横に振り出してまた俺の方を見た。
何か考えて止めようみたいな感じで首を振ったのか?
聖輝は青になるのをシッカリと確認して俺を見ながら嬉しそうに横断歩道を渡り始めた。
信号待ちをする車は俺の方に1台。
聖輝の方は走って来ているが赤だから止まるはずだった。
「聖輝!!!!!!!!」
叫んだけれど車はブレーキをかけること無く聖輝に突っ込んで行った。
うそ・・・だろ。
俺は無我夢中で聖輝のそばに走りよった。
側に行くと少しだけ目を開いて何かを見ている様だったがすぐに目を閉じてしまった。
俺が何度声をかけても聖輝は目を開けてくれなかった。
地面が赤くなり始めている。
携帯を取り出して救急車を呼ぼうとするが震えてうまくロックナンバーを押せず解除出来なくて画面に緊急とあるがパニックになっている俺はそれすら気付いていなかった。
そんな俺の姿を見て周りにいた人が代わりにかけますからと言ってくれて俺はその人にお願いをした。
それからの記憶はあやふやだ。
救急車に乗り込み病院に着いて手術室にまで入ろうとした俺を看護師らは止め俺は、そのまま壁にもたれ掛かりズルズルとしゃがみ込んだ。
寝不足だから悪い夢でも見てるんだ。
俺は後ろの壁に頭をガンガンとぶつけてみたが痛みがある。
夢じゃ・・・・・ない。
聖輝、聖輝・・・・・嘘だろ?
また笑って蒼大って俺の名前呼んでくれるよな?
聖輝。
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