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僕の秘密 Said大輝
目を覚ますと身体が怠く無くなって熱も下がっているのが分かったよ。
そしてゆうちゃんの後ろにいぶちゃんが立っている。
「いぶちゃん・・・・ごめんね。」
いぶちゃん、僕がお熱出さずに寝ちゃわなかったら・・・・・・。
本当にごめんなさい。
僕はいぶちゃんが心配しないようにゆうちゃんにお熱計ると言って体温計でお熱を測っているとゆうちゃんは、飲み物を持ってくるからとお部屋を出て行ってしまった。
お部屋を出る時に、いぶちゃんはゆうちゃんにお話をしようとしているけれど気付いてもらえなくて悲しそうな顔をしている。
「僕にしか見えないのいぶちゃんの事。」
「何?見えない?」
いぶちゃんは不思議そうに僕を見つめてきて最初は僕とゆうちゃんの悪戯だと思ったみたいだけど何かを思い出したみたいで固まっている。
「あのね。パパとママとの約束でお話ができなかったのごめんなさい。いぶちゃんに、お話しする。僕にしか見えない人達がいるとパパに教えてもらったよ。」
いぶちゃんはガクガクと震えて床に座り込んで僕を見つめている。
でも、いぶちゃんはまだ間に合うと思うの・・・・・。
「僕は・・・。蒼大を見つけて横断歩道を渡り出したら青い空が見えて・・・・・気付いたらココにいた。」
「うん。」
いぶちゃんは頭を抱えて泣き出してしまった。
僕はお布団から抜け出していぶちゃんのそばに駆け寄り頭をイイコイイコしようとしたけど触れなかった。
「大輝・・・・ごめんね。僕は大輝と一緒に居れないんだよね。」
一緒に居れない?
僕はいぶちゃんと居たらダメなの?
「いぶちゃん。僕はいぶちゃんと一緒にずっと居たいよ!」
いぶちゃんは僕を抱きしめようとするが触れることができないと知ってまたさっきよりも泣き出してしまった。
いぶちゃんが泣くと僕は悲しくなるよ。
泣かないでよいぶちゃん。
きっとまた一緒にいぶちゃんと居れるから悲しまないでよ。
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