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入院 5
僕が入院して1週間が経った。
1ヶ月入院と言われているから蒼大さんと大ちゃんは地元に帰ってしまった。
寂しいけど毎日、蒼大さんからメールやら電話が来る。
大ちゃんは毎日の出来事を僕に教えてくれた。
それとアルバイト先の修に蒼大さんが連絡をしてくれて修から電話がかかってきた。
修もまた声が少しだけ大人の男性といった感じで優しい所は変わっていなかった。
そうそう、圭とも話したけど僕の知る限り圭は落ち着きなかったが凄く落ち着いた感じになっていた。
『聖輝、無理しないで治してからまたお店に出てくれよ。常連様が聖輝のスイーツ楽しみにされている。』
「ありがとう圭。でも記憶が高校生だから僕に作れるか不安だよ。」
『聖輝なら大丈夫だよ。修と待ってるから見舞いに行けなくて悪い。』
「僕が居る所が遠いからね。会えるの楽しみにしてる。消灯時間だから看護師さんに携帯見つかると怒られちゃうから切るね。」
『うん。また連絡する。おやすみ聖輝。』
僕もおやすみと言って携帯の通話を切ったがなんだか胸がゾワゾワして気持ちが悪い。
圭と話していると違和感を感じる。
修とは昔みたいに楽しい気持ちで話せたのに何故か圭とは楽しくなかった。
圭とはいつも楽しく話が出来ていたのに・・・・・・。
圭の事を思い浮かべながら寝ていると罰ゲームをしたのが昨日のようで僕にとったら昨日なんだけど皆んなにとったら昔話なんだよね。
やっぱり、記憶が戻ればいいなぁ〜。
修と圭のお店でアルバイトしてるんだから僕達は凄くまだ仲良しだったんだよね。
どうしたら思い出せるのか・・・な・・・。
眠くなってきちゃった。
思い出そうとしたら頭痛くなるから今日はこの位にして寝よう。
おやすみ、蒼大さんと大ちゃん。
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