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ただいま、我が家

朝、10時頃の新幹線に乗って我が家へ着いたのは昼頃だった。 駅からはタクシーを使ったからこれでも早く着いた方だと思うんだ。 先に大輝が家に入って桜子さんを呼びに行った。 「お帰りなさい。聖輝君は疲れてはない?」 「はい。すみません。長い間、大輝の事ありがとうございました。」 「何を言ってるの家族だから甘えて良いのよ。お昼は一緒に食べるでしょう?早く上がって荷物を置いて来なさい蒼大。」 「昼は一緒に食べるからありがとう母さん。」 蒼大は僕の靴を脱がせてくれるとリビングまで連れて行ってくれてゆっくりとソファに座らせてくれた。 僕は桜子さんと記憶が戻った事や色んな話をしている隣で大輝は宿題があるからとプリントと睨めっこしながら問題を解いていた。 「母さん、これお土産饅頭。」 「ありがとう。お父さんが好きなお饅頭ね。喜ぶわ。あらっ、もうこんな時間、お昼はオムライスにしようと思うんだけど良いかしら?」 「桜お母さん、僕はオムライス大好き!」 大輝は目を輝かせて嬉しそうにしている。 好きな食べ物の時はテンションが上がるのか大輝の声が大きくなる。 「大輝は好き嫌いないから凄いね。僕は好き嫌いあったからなぁ〜。」 「いぶちゃんは嫌いな食べ物はお豆腐でしょう?でも食べるから嫌いな食べ物にならないのかな?」 「食べれないとかじゃないけど好きじゃないよ。」 「僕はお豆腐も好きだよ。」 本当に好き嫌いが無くてしっかりと食べてくれるから作る側は嬉しいんだよね。 大輝は宿題が終わったのかテーブルの上を綺麗に片付けて自分の部屋に置いてくるとリビングから出て行った。 蒼大は悠真に電話をしている。 桜子さんはキッチンへ行ってしまい僕は1人で何もすることが無くてテレビをつけて観ていた。 何気ない日常は、とても退屈かもしれないけれど幸せだなと感じれるんだよ。 我が家に帰れて僕は幸せだよ。

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