ようやくギプスが取れてリハビリも終わりカフェに復帰をしようと思う事を蒼大に話すと少し心配だけれど無理しない程度なら良いんじゃないかと言ってくれた。 最初は長い時間じゃなくて短時間でシフトを入れてもらった。 手は完治したけど足がまだ痛みがある時があるから長時間立てるか不安だった。 修も圭も完治してから長時間でお願いするよと暖かく受け入れてくれた。 待っていてくれた2人には感謝している。 「無理はするなよ。痛くなったら椅子に座っても良いからな聖輝。」 「ありがとう修。迷惑かけてごめん。」 「気にする事ないよ。常連さんが喜ぶからこちらこそよろしく頼むよ。」 「うん。」 常連さんを待たせてしまっていたから頑張って喜んでもらえる様なスイーツを作らなきゃだ。 よし！ 僕、頑張る！ 「おはようございます。黒岡さん、怪我は大丈夫なんですか？」 「確か君は山根鈴さんかな？ありがとう。短時間でだけどまたよろしくね。」 「覚えていてくれたんですね。私、あんまりシフト入って無かったから覚えて貰えてないと思ってました。これからよろしくお願いします。」 「山根さんは仕事覚えが良かったからね。それに可愛らしい印象だったから覚えていたよ。」 山根さんは顔を真っ赤にしてホールに行ってきますと厨房から慌ただしく出て行った。 あれ？僕、何か嫌な事を言ったかな？