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定時に side蒼大
周りにも今日は用事があるからと朝からお願いをしてなるべく定時に終了する様に確認する書類などは優先的に目を通して貰った。
なんとか無事に定時に終わらせる事が出来て車に乗り込んだ。
聖輝の働くカフェまでは車で15分足らずで着いてしまう時計を見るとまだ17時15分だった。
着いたら30分位だろうか?
この通りは渋滞などせずにスムーズに進むため予想していた時間より5分も早めに着いてしまった。
聖輝が仕事を終えるのが18時だから今からカフェに行っても邪魔になる暫く車内で仕事でもするかな?
ノートパソコンを取り出して次の商品のキャンペーン日程を確認したりサンプルの数量などを再確認する。
そんな事をしていたら18時10分になっていた。
「ヤバイ。」
慌ててパソコンをシャットダウンするとカフェの従業員通路に向かった。
「蒼大。久しぶりだな元気だったか?」
「久しぶりだな圭。」
圭は笑顔でドアを開けてロッカールームへと案内をしてくれた。
「久しぶりだな嫁さんが居なかったらお前来ないからな薄情だよ。」
「嫁は居る?」
嫁って聞いたら怒りそうだよな聖輝。
俺は嫁って言って他の人達に紹介しても良いんだけど聖輝があまり良い顔しない。
多分、俺の立場とかを考えてくれているんだと思う。
本当に出来た嫁だよ。
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