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無理しただろう side蒼大

「聖輝、旦那さんが迎えに来たって大丈夫なのか?」 圭はドアを開けて中に入って行きながら聖輝に話しかけていたが動きが止まった。 俺は圭の背後から聖輝を見ると青い顔をして引きつり笑いをしている。 無理して働いたんだろうと思う聖輝は我慢強いから弱音吐かないから心配していた事が現実になってしまった。 「聖輝、顔が真っ青だけど無理したんじゃないだろうな?」 「蒼大、僕は無理してないよ。そんなに顔が真っ青なの?」 「無理してないんなら立てるか?一緒に買い物行こうと思ってココに来たんだ。」 聖輝は立ち上がるのを躊躇しているように見える。 きっと足が痛くて聖輝は立ち上がる事ができないんじゃないだろうか? 聖輝の事だからまた俺に心配させたくないとかで無理やり痛いのを我慢して立ち上がるんだろう。 「危ない!」 立ち上がろうとして聖輝がよろけて倒れそうになり俺はとっさに抱きとめた。 やっぱり無理して立ち上がろうとしたんだ。 俺に心配させない為に無理をさせたんだと自分の情けなさに溜息をついてしまった。 「ごめん。ちょっとよろけちゃった。」 「足が痛いんだろう?歩けるか?」 聖輝は慌てて俺に謝ってくる。 歩けるかを聞いてみたが俺が支えてなんとか立っている状態のような気がする。 聖輝は俺の顔を見つめて思い詰めたように言った。 「蒼大、痛くて立って歩けないと思う。」 「分かった。今日は車で迎えに来たからちょっと恥ずかしくても我慢しろよ。荷物持ってくれるか?」 「うん。荷物持つけど恥ずかしいって?うわっ!」 俺は話し終わる前に聖輝をお姫様抱っこしたら以前よりも軽くなった気がしたんだ。 ちゃんとご飯食べてるよな聖輝。

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