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恐怖の日々 4
桧山さんは腰を激しく振りながら僕の首を絞め始める。
息が出来なくて力が入らない手で桧山さんの手を退けようとしたけれど今の僕では桧山さんの力には勝てない。
苦しい・・・蒼大。
きっと僕はこのまま蒼大に会えないままこの世から消えてしまうんだ。
ごめんね蒼大。
もう一度蒼大の胸の中で眠る事が出来たらどんなに幸せなんだろう。
けれど蒼大以外に汚された僕には蒼大に抱き締めてもらうなんてダメだよね。
『聖輝!蒼大だって汚されたとか思わないぞ!』
『そうよ聖輝君。貴方は大切な家族なんだから蒼大君も汚されたとか思わないわよ。』
大地さんと美央さん。
お二人が僕を抱き締めて優しい言葉を掛けてくれるけれど分かってるよ僕にとって都合が良い夢を見ているって・・・分かってるよ。
もう直ぐそちらに行きます。
大輝を大きくなるまで育てられなくてすみません。
都合の良い夢を見ているのは分かってますけれど最後くらい許してもらえますか?
大地さんと美央さんな許してくれますよね。
蒼大ごめんね。
大輝を頼む事になってしまうけれど・・・・・。
どうか大輝を幸せにしてください。
視界が暗くなる前に目を見開き僕をこの世から消そうとしている桧山さんの顔をもう一度見た。
もう見ることのできない桧山さんの顔を見てから僕はゆっくりと目を閉じた。
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