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探すの! side大輝

いぶちゃんがずっと帰って来なくて病院にお泊まりしていた時と違っていつ帰るか分からないいぶちゃんを待つのは凄くお胸が痛いよ。 僕の側にはいつもいぶちゃんが居て優しく笑いかけてくれたり抱きしめてくれたり遊んでくれたりしていたんだよ。 『おい。坊主聞いてるのか?』 「タツじいちゃん。」 名前はとうの昔に忘れてしまったと言っていたタツじいちゃんは周りの仲間が呼ぶ名前だと教えてくれた。 いつもいぶちゃんと行くスーパーの駐車場に1年は居ると言っていた。 『今、仲間に相談して探してる。俺達のが動きやすいから見つけたら連絡が来るからそんな顔すんじゃない。わかったか坊主。』 ニカッと笑ってタツじいちゃんは僕を元気付けてくれるんだけどやっぱりいぶちゃんが心配なんだ。 周りの大人の人達はいぶちゃんも居なくなった人達みたいになるんじゃないかと心配してた。 僕が海君と公園で遊んで帰って来た時にそうちゃんと桜お母さんがそう言ってたんだ。 タツじいちゃんに話したら探し出してやると言ってくれた。 いぶちゃんが早くお家に帰って来てくれるなら僕は良い子でいるよ。 わがままも言わないから早くそうちゃんと僕にいぶちゃんを返してください。

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