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探すの! side大輝 2

学校から帰って来ると僕はおやつも食べずに自分のお部屋に駆け込んだ。 「見つけたって本当にタツじいちゃん!」 部屋に座っているタツじいちゃんに大声で聞いた。 でもタツじいちゃんは険しいお顔をしていて何かを考えている様子だったけどゆっくりとお話をしてくれた。 「じゃあ、今から行かなきゃなんでしょう?」 『そうじゃが坊主1人で行っても助ける事は出来んぞ。』 「でも、でも、いぶちゃんに会いたいよ。」 タツじいちゃんは黙り込んで腕を組んだまま何も言わなくなってしまった。 どうして僕だけじゃあ助けれないの? 悪い人に捕まってるから? いぶちゃんが怖い思いしていたらどうしたらいいんだろう? 「行くの!助けに行く!!!!!」 『わかったからちょっと紙と鉛筆用意しろ。』 ひらがなでタツじいちゃんが教えてくれる住所を書いて、そうちゃんが分かる所に置いて僕はお家を飛び出した。 きっと僕が助けるからね。 いぶちゃん待っててね。 僕は今までに無いくらい速く走っていたが急に周りの空気が変わり始めてなんだか怖くなってきて走るスピードが落ち始めた。

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