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探すの! side大輝 3

『じぃさん。俺達も連れて行けよ。』 僕の前に黒い影がある男の人達。 3人くらいかな? 塊になってるからよく見えないけど3人は確認できたが僕はその人達に近づいたらダメだと思った。 『なんじゃお前達は、関係ない者は近づくんじゃない。』 『関係あんだよ。皆が噂してたから俺達も連れて行けよ。』 『噂じゃと?』 『行方不明の人間探してんだろ?そして見つかった。違うか?』 黒いから良く見えなかったけれど目を凝らして見ると僕はこの人達をスーパーの掲示板の貼り紙で見た事があった。 そしてニュースでアナウンサーの人が遺体でとか言っていたのを思い出した。 黒く渦巻いている感情だが僕はもしかしたら近づいても大丈夫なんじゃないかと思った。 この黒いのは僕達に向けられていないからだ。 「タツじぃちゃん。一緒に行こうよ。」 『何を言ってるか分かっておるのか?あの黒い奴らに触れたらどうなるか聞かされてはおるじゃろ?』 「うん。でも大丈夫な気がする。」 黒い影の人達は怨みがあって悪い魂になっているから近づいたら僕に乗移り僕じゃなくなるかもしれない。 でも何故かこの人達は大丈夫だと思うんだ。 ゆっくりと近づいて僕は黒い物に触れようと手を伸ばすと彼等は僕には触れさせないように後退りをする。 『このガキはバカなのか?分かってて俺達に近づいてどうすんだよ。近づいたらダメだ。』 「大丈夫だよ。黒いけど違う気がする。だって、今は黒いの消えかけてるよ。」 『消えたりすんのか?』 「僕とタツじぃちゃんには何も恨みないから恨みや怒りが湧き上がると黒くなるみたいだよ。最初は黒色見たら怖く感じだけど向けられてるのは僕達にじゃないから消えて行くのが見えたんだ。」 消えて見えだしたんだよ。 僕にも良くわからないけれど黒色の奴等は誰にでも憎しみや恨みを向けているたから恐怖で近付けなかった。 でも恨みを色んな人に向ける彼等とこの人達は違うんだと分かったら恐怖は感じなかった。

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