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見つかった side蒼大 4
泣き止んだ大輝を俺は抱き上げるとしっかりと俺の首に腕を回して大輝は顔を俺の肩に埋めた。
前はもう少し小さくて軽かったのにいつの間にかこんなにも重たくなっていたんだよな大輝。
「大輝君が見つかって良かった。聖輝君がこのマンションに居るかだけど・・・正面から訪問してもシラを切られたら終わりだ。」
「そうですね。大輝も居るから無茶は出来ないです。」
聖輝の話をしていると大輝は顔を勢いよく上げて後ろを振り向いて誰かと話し出した。
その光景を始めてみる達哉さんにはどんな風に映ったのだろう?
「そうちゃん。もう少しでいぶちゃんが出てくると思う。今、エレベーターに乗ってるみたい。航ちゃんが教えてくれた。」
「こうちゃん?」
「うん。タツじぃちゃんとここに来る時に知り合った。」
誰も居ない方を見ながら指を指す大輝だが俺には見えないし達哉さんが凄く不思議そうな顔をして俺達を見ているのが分かる。
普通ならあり得ない会話をしてると自覚しているが今は聖輝を優先したいから達哉さんには申し訳ないが後で説明します。
「そうちゃん僕下に降りてここに居るからマンションのオートロックの扉の前で待っていてよ。そうちゃんの事を知らない人達といぶちゃんが出て来るよ。」
「分かった。ここに居ろよ。」
「うん。タツじぃちゃんと航ちゃんとココで待ってるよ。」
大輝はもう一度俺の首に力を込めて抱きついて来たから俺はそれに応えるように大輝を抱きしめてゆっくりと地面に降ろし頭を撫でると達哉さんと一緒にマンションのオートロックの扉の前までやって来た。
祈る気持ちで聖輝が出て来るのを待っていた。
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