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助かったの? 5
僕は蒼大の温もりを感じるとそのまま意識を手放してしまったのだ。
そして次に目を覚ますと真っ白い天井が視界に入って来た。
手に何か握らせれている様な感覚があり視線を向けると僕の手を握り締めたまま蒼大がベッドに頭をつけて眠っていた。
蒼大の姿が見れるなんて思っていなかったから本当に現実なのか不安になり手を強く握ると蒼大は寝ているのに握り返して来てくれる。
嬉しい。
けれど蒼大が大好きで一番大切な人と思えば思うほど僕の胸は苦しくなる。
僕と居ると蒼大は幸せになれないんじゃないかという不安がよぎる。
蒼大に色んなことを背負わせすぎてはないだろうか?
僕の過去や大輝の事もだし男同士で家族として生きていく事とそして今回の事もだ。
やつれた様に見える蒼大を見ていると僕と大輝と一緒にいたら蒼大は不幸になるんじゃないだろうか?
ごめん、ごめんね蒼大。
目から涙が溢れて次から次へと零れ落ちていった。
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