「聖輝、落ち着けよ。俺はまだ帰らないからゆっくりと話をしよう。後、これは店の皆んなからだ。」 修に手渡して貰った花束は凄く暖かな感じの色遣いで造られていた。 「ありがとう修。皆んなにもありがとうって言っておいてね。僕、頑張るからね。」 「無理はするなよ。そうだ花瓶とかあるか？」 「うん。サイドテーブルにあるよ。」 「じゃあ、花生けてくるから貸して聖輝。」 花瓶を渡すと修は花束を持って部屋から出て行ってしまった。 暫くするとまた廊下が看護師さん達の黄色い声で騒がしくなり始めている。 修は昔から物腰が柔らかくて誰にでも優しかったから女の子のファンは絶えずいた気がする。 カフェにだって修目当てで来る女性客が多かったんだよ。 頼り甲斐があって優しくて何があっても全て受け止めてくれそうな雰囲気がある。 あんなにモテる彼氏だから圭も大変だよね。