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完食
蒼大が来たのは夕食の時間帯だった。
早く仕事を終わらせて僕の夕食に合わせ病室にコンビニで買ったお弁当を持って来た。
蒼大と一緒にご飯が食べれるのが嬉しくて僕はお喋りしながら気付いたら完食していた。
今日の献立はシソで挟んだササミと南瓜の煮物、お汁物は豆腐とワカメのお味噌汁でバナナが付いていた。
「完食出来るようになったんだな聖輝。」
「でも、今日は特別だよ。蒼大が一緒だから凄く美味しく感じたんだ。1人だと箸が進まないよ。」
「早く退院できるようになるべく夕食は一緒に食べるようにするからシッカリ食べて体力つけような聖輝。」
「うん。」
蒼大は僕が食べた食器を片付けに行ってくれている。
僕の気持ちは揺れていた蒼大に心配させたくないとか色んな事をまたウジウジと考え始めている。
けど決めたじゃないか聖輝!
言わなきゃ蒼大にちゃんと話さなきゃいけない。
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