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ここ病院だよ 5

「聖輝の中に入りたい。」 蒼大は僕の耳元で囁いた。 僕を求めてくれて触れてくれる蒼大。 凄く凄く嬉しくて目に涙が溜まり出しているのがわかる。 高校生の時も僕は他の人に触れられて汚れてしまったと言うと蒼大は汚れてないと言ってくれた。 蒼大以外に触れられた僕なんかを求めてくれる。 「蒼大、いいの?僕なんかでいいの?」 「考えすぎるなよ聖輝。俺はどんな聖輝でもいいんだよ。」 「蒼大・・・ありがとう。本当に・・・ありがとう。」 ありがとう蒼大。 いつか蒼大が僕を必要としなくなるまで側にいさせてくださいと言ったら怒られてしまいそうだね。 「聖輝、愛してるよ。ずっと側にいろよ。」 「うん。僕も愛してるよ蒼大。」 「聖輝・・・。」 蒼大が僕の名前を耳元で囁きながら中に入ってくる。 桧山にされている時にもう蒼大には触れて貰えないと諦めていた。 僕は今、凄く幸せだよ。 蒼大。

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