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お迎え来たよ

ようやく体重も増えて体力も以前よりは落ちるけれど回復したから本日退院する事が出来た。 「いぶちゃ〜ん!」 病室の扉を勢いよく開けて笑顔の大輝が走って僕の所に来て腰の辺りに抱きまとわりついた。 その後ろで蒼大が恐い顔をしながら両手に紙袋を持って病室に入って来た。 「病院だから静かにしろと言ったよな聞き分けないならこのお菓子お預けだからな大輝。」 「え〜ッ!だめぇ〜。静かにするよ僕。」 「よし、なら帰ってから出してやるから良い子にしてろよ。」 「うん。」 2人のやりとりを見ていると目に涙が溜まり始めた。 何だろう? 僕ってこんなに泣き虫だったのかな? 「いぶちゃん。お目目痛い?」 「大丈夫だよ。お迎えありがとうな大輝。」 僕はしゃがみ込んで大輝を抱き締めて病院に来てくれたことに感謝をした。 大輝の体温が心地よくて凄く安心する。

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