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優しいいぶちゃん side大輝
目を擦ると腫れちゃうからと前にいぶちゃんが言っていた気がしたから僕は擦らなかったよ。
お家に帰るといぶちゃんが笑顔で僕を抱きしめてくれた。
いつもはこんな事あまりしないのに今日はやたらと僕に笑顔を見せたり抱きついたりしてくる。
お婆ちゃんが言ってた事を思い出した。
そっか、いぶちゃんは僕が海君とお別れしないといけないのを海君のお母さんから聞いて知ってるんだ。
でもいぶちゃんは僕が海君とお別れしないとダメなのを知ってると知らない。
僕はいぶちゃんがお話をしてくれるまで待つ事にした。
本当は秘密にしたらダメなんだけどいぶちゃんに知ってるんだとお話をしたら僕はまた泣いちゃう。
そしたらいぶちゃんが心配しちゃうからダメ!
でも僕は海君みたいにお日様のように笑えてますか?
もう海君には会えないけれど次に会える日まで僕は海君みたいにお日様のように笑っているよ。
海君のお日様の笑顔。
大好きな海君。
優しいいぶちゃんにそうちゃん。
皆んな皆んな大好きな人達だよ。
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