337 / 699

クリスマス会 3

大輝が泣き止む頃に悠真から家に連絡が入り蒼大が駅まで迎えに行った。 「そうちゃんとはるちゃんがくるぅ〜!」 「楽しみにしてたもんね大輝。でも目がウサギさんになちゃったね。」 「僕、目はこすらなかったよ!だからウサギさんの目でも平気だよ!」 目を真っ赤にして笑う大輝が本当に愛おしい。 小さい時から一緒に暮らしていて大輝のおかげで僕は沢山助けられてきた。 だから僕も大輝の力になりたい。 「いぶちゃん。ありがとう!僕はいぶちゃんとそうちゃんと皆んなが居るから大丈夫だよ。」 「大輝、僕こそ側にいてくれてありがとう。」 「うん!」 大輝はニッコリと笑うと僕の首に抱きついてきた。 そんな大輝の背中に腕を回して優しく抱きしめ返すと大輝は小さな声で僕だけに教えてくれたんだ。 「僕ね。海君が好きだよ。いぶちゃんとそうちゃんみたいになりたい。」 「うん。大きくなったら会えると良いね。」 大輝にはちゃんと女の子を好きになってもらいたい。 けれどそれを僕が言うのは説得力も無いしそれにきっと大地さんと美央さんなら幸せなら良いと言いうだろう。 お二人は誰よりも大輝の幸せを願っているはずだから大輝が幸せと感じるなら僕は反対はしない。 辛い時は僕が支えるよ大輝。

ともだちにシェアしよう!