339 / 699
クリスマス会 5
「あの、コーヒーで良いですか?」
「あっ、はい。すみません。」
蒼大に聞いていたのは怖い印象で僕には優しい人の様に見えるんだよね。
大輝と海君に酷い事をしようとした人には見えない。
人は見かけによらないとか言うやつなんだろうか?
あれから何日か経ってるし大輝が航さんのメッセージを鈴原さんに伝えたからそれで落ち着いてるのかもしれない。
僕はコーヒーを淹れながら考えていると肩を叩かれた。
「わりぃ、聖輝。春樹が紅茶が飲みたいとか我儘言ってるんだけど俺が手伝うからお願いできるか?」
「あっ、うん。紅茶はミルク多めで良いのかな?」
「よく覚えてたな聖輝。」
「当たり前でしょ悠真。」
2人で前みたいに笑いながら話しができるのが嬉しい。
久しぶりに悠真を見ると前よりもカッコよくなっている気がするんだ。
春樹は男の僕が言うのもなんだけど可愛らしくなってる。
「2人が幸せそうで良かった。」
「なんだよいきなり。聖輝達も蒼大や大輝がいて良い家庭築いてるじゃないか羨ましいよ。2人で居るのは幸せだけどやっぱり子供好きな春樹には悪い事してるとか色々考えてしまうんだよ。」
「ごめん悠真。」
「謝るなよ。別に聖輝が悪いんじゃないだろ?それに2人でも俺は良いんだよ。ずっと春樹を守っていきたいんだ。」
大輝と楽しそうに話しをしている春樹を見ながら悠真は目を細めて幸せそうに笑っていた。
本当に幸せなんだと伝わるよ悠真。
ともだちにシェアしよう!