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クリスマス会 6

僕達が飲み物の準備をしていると蒼大がリビングに入って来た。 「コーヒーのいい香りがするな聖輝。」 「うん。この前悩んで買ったコーヒー豆だよ。」 僕がコーヒーを淹れている隣で蒼大はカップを用意してくれていた。 「何?悠真は紅茶なのか?」 「違う。俺じゃなくて春樹だよ。」 なんだか昔に戻った感じがする。 暖かな空間にみんなが集まって他愛もない話しをして笑って過ごす。 贅沢に感じる。 「来る?待ってるからね。バイバァ〜イ。」 ガチャガチャ! はっ? 大輝は受話器を乱暴に置くと凄い嬉しそうに鈴原さんの横にドサッと座った。 さっきまで春樹と一緒に居たんじゃないの大輝! 「大輝!誰に電話してたんだ。」 蒼大がコーヒーの入ったカップをトレーに乗せて鈴原さんと大輝が座っているテーブルに向かって歩きながら言った。 大輝は慌て口を両手で押さえると首を左右に振り話さないよって感じで蒼大を見上げている。 「春樹?」 「何?どうしたんだよ悠真。」 春樹はリビングから出ていたらしくてドアを開けて入って来た。 気づかなかったいつの間に春樹はリビングから出ていたんだろう? 「トイレ借りてたんだよ。」 何があったのか春樹は聞いてきたが僕も悠真もそれどころじゃなかった。 大輝の電話相手が気になる。

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