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クリスマス会 8

僕達は無理矢理聞き出すのをやめてお友達が来るのを待つ事にしたんだ。 その間に鈴原さんと少し話をした。 「航に雰囲気は似ているがやはり別人だ。今日は会ってくれてありがとう。」 「いえ、僕もお話が出来て良かったです。」 悪い人じゃないのが伝わって来た。 航さんの事は悲しいけれど鈴原さんは大輝と出逢った日から受け止めようとしていると教えてくれた。 愛した相手が悲しい事に巻き込まれて目の前から消えたんだ。 それを思うと僕は胸が熱くなった。 「きたぁ〜!」 ソファから飛び降りるように大輝は玄関に向かって走り出した。 「大輝君は不思議な子ですね。見ていると暖かな気持ちになります。」 さっきまではぎこちない笑顔だった鈴原さんはそう言ってふんわりと優しい笑顔を初めて見せてくれた。 鈴原さんもこんな表情が出来るんだよね。 航さんと一緒に居た時はこんな感じだったんだろうか? 2人が素敵な付き合いをしていたのが鈴原さんの笑顔で分かる気がする。

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