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クリスマス会 13
ずっと下を向いていた鈴原さんが耳まで真っ赤にして呟いた。
「待たなくていい・・・。」
僕は待たなくていいと聞こえたんだけれど違うの?
違わないよね!
「たっ!だいまぁ〜!!見て見ていぶちゃ〜ん!ゆうちゃんとはるちゃんにもらったぁ〜!」
リビングの扉を勢いよく開けて嬉しそうに大きなお気入りのキャラクターのクマのぬいぐるみを抱えて走ってくる大輝。
大輝の抱えてるクマって大輝と同じ位の大きさに見えるんだけどクマの足が床についてモップみたいになってるのは気のせいなんだろうか?
「としちゃん!仲良しなってよかったね!」
「大輝は何を言ってるんだ。」
お友達の仲良しとかの話だとは思ってないと思うんだけど大輝は僕と蒼大を見て来たから理解して言ってるはずだ。
「いぶちゃんとそうちゃん。ゆうちゃんとはるちゃん。みんななかよしぃ〜!」
そう言って大輝はクマのぬいぐるみをギュッと抱きしめて無邪気に笑う。
負けました。
鈴原さんと早川さんを見ると2人は見つめ合いそして大輝に視線を向けると鈴原さんが早川さんの手を握りしめた。
「ごめん聖輝。大ちゃんが邪魔しちゃったかな?」
「大丈夫だよ悠真。それより大輝にありがとう。春樹もありがとうね。」
「いいよ。なかなか会えないしさクマのぬいぐるみを見たら俺達を思い出してくれるかなって思ったんだ。」
大地さんと美央さんが生きていたらきっと大輝はまだあの家に住んでいて2人にはすぐに会える距離だった。
なるべく2人には大輝を合わせてやりたい。
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