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クリスマス会 14
なんだかんだで鈴原さんと早川さんも良い感じになり素敵なクリスマス会ができたと思う。
少しだけ悲しいのは海君の事なんだけど今は悲しいかもしれないが大輝もまた素敵な出会いが待ってると思うから今はただ見守る事にするよ。
きっと蒼大もそう思っていると思う。
「俊春さんは楓さんの何処が好きになったんすか?」
「すみません。春樹!飲み過ぎだ。」
「えぇ〜!聞きたいじゃあん。俺はね悠真の全部が好きなんだぁ〜。聖輝も蒼大の全部が好きだろ?」
悠真がすみませんとお二人に頭を下げているし春樹は僕にも絡んで来て凄く恥ずかしい質問してくるしそれをさっきして欲しかったんだけどね春樹。
「はるちゃん。僕のクマちゃんはいぶちゃんじゃないよ。」
大輝にあげたクマのぬいぐるみを奪い取り抱きしめながら話をしている春樹の隣で大輝が泣きそうになりながらクマのぬいぐるみの足を引っ張って取り返そうとしている。
「うわぁ〜ンッ!」
とうとう取り返せないから大輝が大泣きを始めてしまった。
蒼大と悠真が慌てているけれど僕には分かるんだよ大輝ちゃんそれは嘘泣きだよね。
何があってもあまり泣かないんだクマのぬいぐるみを取られたくらいで泣くわけがないし涙が出てないぞ大輝ちゃん。
僕以外の大人は大輝を泣き止まそうと必死になっていて僕わそれをジッと見つめていた。
僕にはバレていると大輝は気づいてるらしくて嘘泣きしながら僕の腕に顔をつけて泣き続けた。
名演技ですよ。
皆んなが春樹からクマのぬいぐるみを奪い取り大輝の側に持ってくると何事もなかったかの様に笑う大輝。
この先が怖いよ。
素直な可愛い大輝のまま育って欲しいです。
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